上海、圧倒的でしたの旅

いま1泊1,500円の上海ミーゴユースホステルでこれを書いています。5人相部屋のドミトリールームで、隣にはイタリアから来て北京で留学をしていて、上海旅行をしているという女の子がいます。

バンコクで穏やかな日々を過ごしたあとだったからか、上海がものすごく強烈でした。バンコクをあとにしたわたしは、日本に帰る前にずっと行ってみたかった上海に1泊することにしました。

上海で何がしたかったかというと、

①ある財団の担当の方に会いたい!(半分仕事)
②うわさのQRコード決済をやってみたい!
③うわさのOffoかMobikeで上海を自転車で駆け巡りたい!

というのが目的でした。

で、残念ながら2と3は自分のWeChat Pay でうまく決済できなくて使えず(Alipayもうまく使えなかった…)ので、現地で会った財団の方が哀れにおもってスマホを貸してくれて「決済体験」するにとどまっちゃいました。残念でした…涙。MobikeはWeChatPayと連携していてそこからスマホで登録して使うつもりだったけどそれもできなかったので、やっぱり財団の方に決済してくれて人のお金でmobikeに乗りました(笑)いいんです、上海は駆け巡れたから。

この上海の旅で気がついたことをまとめますね^^

1.中国版SIMがないと街なかのWi-Fiは使えない

「街なかに無料Wi-Fi飛んでるし、マクドナルドとスターバックスは大量にあるうえWi-Fiが間違いなく使えるから安心して!」と言われたので、ちょっと空港で事情があって中国版SIMを契約できなかったのですが、まあWi-Fiあるならいいかと思いそのまま上海の街なかにはいったのです。

それが間違いでした…!中国のWi-Fiは携帯番号(SIM番号)入力→確認コードをメッセで受け取って入力してログインになっていたのです。携帯番号はChina Unicom/China Telecom/China MobileのSIMしか対応しておらず、せっかくスタバで高いの注文したのにWi-Fiが使えないという悲しい出来事が起きてしまいました。

唯一中国以外のSIMもオッケーだったのは、ペニンシュラホテルのみ。(わたしが知るかぎり。大丸や伊勢丹も日本SIMはだめでした)それならSIMを改めて契約しようと携帯会社を探すのですが、Wi-Fiつなげないから携帯会社がどこにあるのかもわからない!という袋小路。まさにネット難民でした。幸い、そのあと地下鉄の「南京西路駅」1番出口降りてすぐのところにChina Mobileを見つけたのでそこでSIMを契約でき、無事に街なかWi-Fiも使えるようになりました!

2.各種SNSが使えないのは痛かったけど、面白かった

中国ではFacebook/Facebook Messenger/Twitter/Instagram/LINE/Google/Wikipedia/Youtubeが使えないので最初は羽をもがれた気分でした…。(GmailもGoogleマップも使えないのはかなりやばいです。涙)

SIMがやっと手に入り街の中のWi-Fiが使えるようになったけど、これらSNSが使えないから「あれ?せっかくつないだのにすることがあまりない…」と気づく…!いかにSNSに依存してきたのか思い知らされました。WeChatで「玉井慎太郎」(中国語万能なDxPスタッフ)の名前を検索してアカウントを探す始末でした。そして見つからなかった…。

でも、「ないならないでいいか!」と、地図みながらの進む旅行にしたらアナログさがかなり新鮮で楽しかったです。Mobikeも使えたのでストレスなくびゅんびゅん行ったり来たりできました。がかなり楽しかったです。

ちなみに中国で使えたSNSっぽいアプリは以下のとおりでした。
・Slack(もんだいなし!)
・Chatwork(遅いけどつかえた)
・Voicy(異国の地でパーソナリティのボイスに癒やされました)
・Pixiv(中国政府はインスタ規制するよりPixiv規制したほうがよいのでは?)
・SNSじゃないけどEvernoteは使えるのでEvernoteチャットはそのまま使えます。
・WEAR(ZOZOが手がけるファッションSNSアプリ。ZOZOタウンは使えなかった)

もちろんiPhoneデフォルトのMessengerやicloudメール、マップは使えます。アンドロイドをお持ちの方は、中国についてからだとアプリすらインストールできないので(GooglePlayは作動しません)ほんとにどうか注意してね…!

3.ほんとーーーに、QRコードで決済してる!

Newspicksとかで散々スマホ決済/QRコード決済の実態を読んでいたけど、この目でどうしても見てみたかったんです。そして本当に、QRコードで決済していました。これ改めて衝撃的な光景でした。チェーン店だけじゃなくて、ちょっと小汚いかんじの小さなお土産物やさん、クリーニングやさんにもQRコード決済があります。わたしが人民元わたすといやそうに計算するので(たぶんちゃんと数えてないあのひとたち)、店員さん側もQRコードのほうが楽なのがわかります。

あと駅構内でのスマホ操作を見ていると、WeChat内で仲間内で送金しあってたり、アリペイでは服や本などを買ったりしていました。クレジットはほとんどつかっていなかったのでNPOが中国で個人から資金調達する場合はクレジット決済よりもWeChatペイやアリペイの導入のほうが絶対に絶対によさそうです。もしその2つの導入が厳しそうなら、デビットカード対応にしようとわたしは思ってます。

4.中国で勉強している海外の大学生が多かった、助けられました

・駅で迷っていたら声をかけてくれて正しい路線まで案内してくれたインドから来た学生さん
・ひとりでご飯食べていたら「危ないよ女の子なのに」と前に座ってくれたシンガポールから来た学生さん
・中国人の女の子に撒くしたれられて困ってたら中国語で言い返してくれるイタリア人の学生さん
・店員さんに中国語でまくしたてられて困ってたら通訳してくれる日本語ペラペラの台湾の学生さん

ひとりひとりに感謝です。海外で話しかけられるとちょっと身構えるけど、しつこくなく引き際をわきまえている人たちで本当に親切でやってくれたのがわかりました。

たまたまわたしが会ったこの4人が学生というだけだったのかなと思ったのですが、調べてみたところ実際中国への留学生は毎年増えてきているみたいです。4人全員に学部や専攻も聞けばよかった…。どの部門が一番人気なのでしょうか。

シンガポールの男の子が、「漫画やアニメが好きだから本当は日本に行きたいけど、勉強するなら中国だと思った」と言っていたのが印象的でした。自分のキャリアにとって価値が高いほうを彼は選んだんだと思います。

わたしは、上海という街がすごく好きです。バンコクのとき感じた穏やかさはないけど、全然見えてこなかった別の世界が広がっていて、とにかくいろんなものが圧倒的でした。可能性をたくさん感じました。

ということで、入谷佐知の上海旅速報でした。