安心安全とプロフェッショナリズムを両立するには?

先日、こんなツイートをした。

人格を否定して変化を強要したり、人を有能無能で区別したり、「目標達成しなかったら辞めろ」的な圧迫の言葉で組織を満たす。

櫛の歯が一本一本ほろりと抜けるように、人がいなくなってしまう。そんな悲しい状態を、わたしはたくさん見てきた。

人を殺す組織をつくりたくない。

だからわたしは、自分がマネジャーになるのなら、このチームを安心安全の場にしたいと思った。否定しない、一つの軸で測定しない、怒らない、罰をつくらない。さまざまな軸でその人を見て、否定せずに、次につなげる。安心して働ける組織をつくりたい。

安心して、温もれるこたつをつくりたい。
毛布みたいにあったかくて、安心していられるところ。

安心があってこそ、人は成長していける。そう思っていた。

でも、、、実際は思っていたこととは違うことが起きた。

約束した日に依頼した仕事がなされない。成長してゆけない。変わらない。こたつのなかでずっと寝転がっている。そしてそんな自分に、嫌悪感をもつ。「さっちん(私)に迷惑かけてる」と思い、マネジャーである私に罪悪感を持つ。そして停滞してゆく。

あれ?

思ってたんと違う…。。゚(゚´ω`゚)゚。 そしてしばらく様子を見るうち、はたと気がついた。私の場合はこたつにいても、変わりたい、成長したいと自分から願ってしまう。常に変化を求めてしまう。生き急ぐ。でも、そうじゃない人もいる。「あなたはあなたのままでいい」というメッセージは、仕事としての成果を出せなくしてしまう。そして、人の「変化したい」と思う素直な気持ちを阻害する。

変わらないと、下がる。安定を求めると、停滞する。

じゃあどうしたらいいんだろう。

その人がその人として生きることができて、かつ成果を出せる組織にしていくためには、どうしたらいいんだろう?安心安全とプロフェッショナリズムを両立するにはどうしたらいいんだろう? そんな問いに対して、いろいろ試行錯誤しながらマネジメントしてきた私の、いまのところの答えはこう↓

①安心安全の関係性を構築する【こたつをつくる】 やっぱりこたつはつくる。「ここは安心して自分の言葉を伝えられる場なのだ」と何度も話す。

でもその時の声かけは「あなたはあなたのままいい」ではなく「あなためっちゃいい!(っていうか尊敬してます)」「あなたのここめっちゃいい!(いろいろ教えてください)」。

②「目的」を何度も共有する【こたつの上で描き、話す。信頼する】 組織と個人の目的を共有しあう。どちらも生き物だし、世の中も変わるので、目的は常に変わる。なので、都度共有し続けるようにする。

大事なのは以下の二つの問いかけ。

-なんでこの組織はこの世に存在しているのか、この世になんの価値を出していく組織なのか
gt;③変化とチャレンジを賞賛する【こたつから出ることが評価される】 ①で「あなたはめっちゃいい!」と言われた人が、②の目的に向けて、変化したり何かしたりしたときに、それを一緒に喜んだり称え合うことが必要だと思う。

つまり、

こたつにいることは否定されないけど、こたつから出ることがカッコイイ と思われるような文化や人事制度設計が重要だと感じます。

そしてプロセスではないですが、①〜③のステップを通して

その人の特性を見極めて、業務を分割する
。なるべくたくさんの席(仕事)をつくり、いろんな人が自分の強みを活かして関われるようにする。
※ただ、やっぱり、成果の求められない家族的なコミュニティは必要だなと思っていて、それがあってこそ人が次に進めるのだろうとは思うのです。「家族」が崩壊するなかで、いかに「家族的コミュニティ」と「仕事的コミュニティ」のふたつを身の回りにつくるか?がポイントだなと。

これがわたしの今のところの答えです。

でもまた変わるかも。

気づいたことがあれば、また更新します。