提案より、実現。

「提案より、実現」

という言葉をつくった。

提案もすごくいい。いいけど、でも、アイディアと実現にはものすごい開きがある。やってみようとすると、思い描いていた理想とは全然違うものが出来上がる。それでも今現実的に使えるだけのリソースを使って、優先度を決めて、エイっとやりきる。それが結果的に6割の出来でもいい。提案だけより60%も表舞台に出ているから。理想とは程遠くても、やってみた人を褒めよう。そういうチームであろう。そんな気持ちをこめた。D×Pの広報ファンドレイジング部は、わからなくても見通しがたたなくても、まずはやってみる。やってみて、わかることがある。昔からそういうチームだった。

だけど、「”提案より、実現”の言葉にドキッとします」と言われることが何度もあった。動かない自分を責められてるようにも感じると言われ、そうなのかぁ、と思った。言葉は難しい。ひとりひとりの状況が多様だから、その言葉単体が泳ぎだすとさまざまに作用するのだ。

でもなんか、「まあ、そのひとを責める言葉のままでもいいか(しょうがないか)」とも思うようになった。(ヒドイ)

だって、世の中では、実現されなければそれは「なかったこと」になる。10代ひとりひとりの持つしんどさも可能性も、なかったことになる。この目で見てきてえぐられるように知ってしまった事実も、行動しなければなかったことになる。気づいて微かに照らすだけじゃ足りない。

やろうとすると、思い描いた理想とは程遠い。苦しい。泥だらけだ。でも形にする。自分を責めてる時間があったら、その時間ぜんぶ行動に充てたい。

それに、実行って思うほど怖くない^_^

「わかんないけどひとまずやってみる世界」って、けっこう楽しい。「なんだ、こんなことだったのか」って思うはずだ。楽しいはずだ。勝算はやってみながら考えてつくる。

やってみよう。やってみよう。みんなでやってみた人を称え合おう。失敗しても笑って次に進もう。やってみることを許容するチームであろう。

でも、もちろん、生きる中でどうしたって動けないタイミングがある。休んだほうがいいときはある。そういうときは動かず休んでいてほしい。でもいつか、あなたとともにやってみたい。